おすすめの「宮本百合子 朗読」5選 – Kindle本

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おすすめのKindle本「宮本百合子 朗読」

大正12年関東大震災(作家たちの体験論9編)/寺田寅彦地震随筆選 響林社文庫

先般の東日本大震災は、改めて「地震列島日本」に住むことのリスクを感じさせる大災害でした。寺田寅彦の名言「天災は忘れた頃にやってくる」を思い浮かべた方も少なくないでしょう。今を去ること九十年前、東京が灰燼に帰した大正十二年(一九二三年)の関東大震災のことは、誰もが知識としては知っていても、実感として感じにくいところがあるかと思います。
 そこで、その関東大震災に実際に遭遇した作家のノンフィクション的作品を集め、実際に何が起きたのか、どういう不安があったのかなどを生々しく追体験できるような一冊として本書をまとめました。いずれの作品もすべて実録です。
 田中貢太郎の「見聞録」は、茗荷谷の自宅での直接体験や、人々から聞いた話を直後に書きとめた貴重なノンフィクションです。本所被服廠跡の数万人の焼死という大惨事に至るまでの経過や現場の悲惨な様子、「不逞の輩」が集団で各地で爆弾で火をつけて回っているという流言蜚語による緊迫した警戒の様子など、直接現場を体験した者でなければ描けない内容となっています。
 岡本綺堂「火に追われて」も、ここは大丈夫だと思ったにもかかわらず火が迫ってきて焼けてしまった体験が描かれています。
 鈴木三重吉「大震火災記」は全体の経過をわかりやすくまとめたもので、海外からの支援など、今回の東日本大震災と同様の経過だったことに驚きます。
 若山牧水「地震日記」、宮本百合子「私の覚え書」は、東京から離れたところにいて、情報が入ってこない不安が描かれています。
 これらの作家たちが体験した場所は様々ながら、その眼に移った震災の様子は、驚くほど共通しているものが少なくありません。当日は秋天の青空が広がっていたこと、下町方面から入道雲のような巨大な煙が高く立ち昇ったこと、帝大病院を含めて薬品が置いてあるところが出火源となった例が多いこと、通信が途絶したことで不安が増幅されたこと、ここなら大丈夫と思ってもいつの間にか火に包まれてしまったこと、昨日までの文明が跡かたもなく消え失せて巨大な喪失感を覚えたこと、見知らぬ者同士が自然にお互いにいたわり助け合ったこと、西の夕空に藍色の富士山が浮かんでいたこと等々・・・。
 これらの惨事が、いずれは関東にもやってくるであろう大地震において繰り返されないことを祈るばかりです。
本書の柱としてもう一つ収録したのが、寺田寅彦の一連の地震関係のエッセイです。
「天災は、忘れた頃にやってくる」の言葉で知られる寺田寅彦の地震・津浪関連の随筆を7編収録しました。今回の東日本大震災を経験した今、寺田の文章は全く色褪せないどころか、今回の震災のことを語っているのではないかとさえ錯覚します。「自然は過去の習慣に忠実に、執念深くやってくる」「(天災を忘れる人間は)鉄砲の音に驚いて飛び立った海猫が、いつの間にか戻ってくるのと本質的に変わりがない」「20世紀の文明という空虚な名をたのんで、安政の昔の経験を馬鹿にした東京は、大正12年の大地震で焼き払われた」「誰の責任と仔細らしく咎め立てするよりも、事故の経過を現場について詳しく調べ、次の設計の改善に資するのが何より大切」「科学的常識は、事に臨んで省察の機会と余裕を与え、文化的市民として恥辱を晒すことなく済む」等々、科学者らしい警句が多数散りばめられています。
朗読オーディオブック『大正12年関東大震災―作家たちの体験録8編』、田中貢太郎・高山辰三『関東大震災 見聞録、修羅の巷に立つ』との併聴をお薦めします(CDはAmazon、mp3版はitunes-store等で販売)。

文士達が語る「蕪村と芭蕉」-七人の文士による十編 響林社文庫

与謝蕪村は、芭蕉、一茶と並ぶ代表的俳人で、俳画の創始者でもあります。蕪村は芭蕉以降、次第に独創性を失った当時の俳諧を憂え、写実的で絵画的な俳諧を確立しました。近代になり再評価されたのは、正岡子規によるもので、新聞『日本』の記者だった子規は、芭蕉の神格化を否定し、蕪村を高く評価する連載記事を掲載し、大きな反響を呼びました。それが『俳人蕪村』です。萩原朔太郎も、蕪村に傾斜し、蕪村評論として名高い『郷愁の詩人 与謝蕪村』を書いています。後世に影響を与えたこの2編を中心に、7人の作家が、蕪村と芭蕉に関連して述べた10編を収録しました。

【収録作品】
郷愁の詩人 与謝蕪村(萩原朔太郎)
月の詩情(萩原朔太郎)
俳人蕪村(正岡子規)
芭蕉について(宮本百合子)
芭蕉(島崎藤村)
芭蕉雑記(芥川龍之介)
続芭蕉雑記(芥川龍之介)
枯野抄(芥川龍之介)
天狗(太宰治)
松島に於て芭蕉翁を読む(北村透谷)

大和路・京都随筆選(下)―文士19人による34編 響林社文庫

奈良、大和路と京都とその周辺を舞台にした文藝作品を集めてみました。随筆がほとんどですが、若干の小説類も含まれています。
 冒頭に堀辰雄の「大和路・信濃路」を、末尾に和辻哲郎の「古寺巡礼」を配し、その間に、短編の随筆、小説群を並べています。作品の内容や語り口は、それぞれによって異なりますが、落ち着いた大和路、京都等の地域の雰囲気が感じられて、趣きのあるものになっています。
 上下巻それぞれ17編で、合計34編を19人の文士が綴っています。
 「大和路・信濃路」や「古寺巡礼」は、朗読オーディオブックを響林社より発刊していますので、併せてご利用ください。

追憶の銀座-文士7人の回想 響林社文庫

【解説】
銀座は、明治の文明開化以降、その時々の時代を反映して移り変わってきました。しかし、いつもお洒落で、人々の関心の的であり、憩いの場であり続けました。淡島寒月の作品の題名にもあるとおり、「銀座は昔からハイカラなところ」だったのです。本書では、明治から昭和まで、それぞれの時代に生きた文士たちが、それぞれの愛すべき銀座の姿を描いた作品群を集めてみました。デパート、カフェ、洋菓子、煉瓦、柳の街路、服部の大時計、文士の集まるカフェ・プランタン等々、取り上げる話材はさまざまです。

【収録作品】
  寺田寅彦 「銀座アルプス」
  古川緑波 「甘話休題」
  永井荷風 「銀座」
  永井荷風 「墨東綺譚」より「作後贅言」
  宮本百合子「粗末な花束」
  岡本綺堂 「銀座の朝」
  淡島寒月 「銀座は昔からハイカラなところ」
  吉井勇  「青春回顧」

婦人倶楽部作品選 響林社文庫

戦前、購読層に応じて、さまざまな雑誌が発行されていました。「少年倶楽部」は最も有名な雑誌で、多くのすぐれた作品が愛読されました。
 ここに収録したのは、女性向けの雑誌である「婦人倶楽部」を中心に、「主婦の友」「女性」などに掲載された作品群です。いろいろなタイプのものが混在していますが、読者が女性であることを意識した内容で、興味深いです。
 吉川英治の3作品も収録しています。大河小説のように有名ではない小品ですが、読後感のすぐれた佳品ばかりです。

【収録作品】
或る女の手記(豊島与志雄)
電車停留場(豊島与志雄)
見て過ぎた女(正宗白鳥)
白血球(豊島与志雄)
雨(正宗白鳥)
婦人手紙範例文〕(牧野信一)
鵞鳥の家(牧野信一)
「女らしさ」とは何か(与謝野晶子)
林檎(豊島与志雄)
美人鷹匠(大倉燁子)
透き徹る秋(宮本百合子)
三鞭酒(宮本百合子)
ちょうと三つの石(小川未明)
岩田夫人の死を悼む(岸田國士)
夕顔の門(吉川英治)
死んだ千鳥(吉川英治)
夏虫行燈(吉川英治)