おすすめの「宮本百合子 文庫」5選 – Kindle本

Amazonで買える、おすすめのKindle本「宮本百合子 文庫」を紹介します。
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おすすめのKindle本「宮本百合子 文庫」

大和路・京都随筆選(下)―文士19人による34編 響林社文庫

奈良、大和路と京都とその周辺を舞台にした文藝作品を集めてみました。随筆がほとんどですが、若干の小説類も含まれています。
 冒頭に堀辰雄の「大和路・信濃路」を、末尾に和辻哲郎の「古寺巡礼」を配し、その間に、短編の随筆、小説群を並べています。作品の内容や語り口は、それぞれによって異なりますが、落ち着いた大和路、京都等の地域の雰囲気が感じられて、趣きのあるものになっています。
 上下巻それぞれ17編で、合計34編を19人の文士が綴っています。
 「大和路・信濃路」や「古寺巡礼」は、朗読オーディオブックを響林社より発刊していますので、併せてご利用ください。

大正12年関東大震災(作家たちの体験論9編)/寺田寅彦地震随筆選 響林社文庫

先般の東日本大震災は、改めて「地震列島日本」に住むことのリスクを感じさせる大災害でした。寺田寅彦の名言「天災は忘れた頃にやってくる」を思い浮かべた方も少なくないでしょう。今を去ること九十年前、東京が灰燼に帰した大正十二年(一九二三年)の関東大震災のことは、誰もが知識としては知っていても、実感として感じにくいところがあるかと思います。
 そこで、その関東大震災に実際に遭遇した作家のノンフィクション的作品を集め、実際に何が起きたのか、どういう不安があったのかなどを生々しく追体験できるような一冊として本書をまとめました。いずれの作品もすべて実録です。
 田中貢太郎の「見聞録」は、茗荷谷の自宅での直接体験や、人々から聞いた話を直後に書きとめた貴重なノンフィクションです。本所被服廠跡の数万人の焼死という大惨事に至るまでの経過や現場の悲惨な様子、「不逞の輩」が集団で各地で爆弾で火をつけて回っているという流言蜚語による緊迫した警戒の様子など、直接現場を体験した者でなければ描けない内容となっています。
 岡本綺堂「火に追われて」も、ここは大丈夫だと思ったにもかかわらず火が迫ってきて焼けてしまった体験が描かれています。
 鈴木三重吉「大震火災記」は全体の経過をわかりやすくまとめたもので、海外からの支援など、今回の東日本大震災と同様の経過だったことに驚きます。
 若山牧水「地震日記」、宮本百合子「私の覚え書」は、東京から離れたところにいて、情報が入ってこない不安が描かれています。
 これらの作家たちが体験した場所は様々ながら、その眼に移った震災の様子は、驚くほど共通しているものが少なくありません。当日は秋天の青空が広がっていたこと、下町方面から入道雲のような巨大な煙が高く立ち昇ったこと、帝大病院を含めて薬品が置いてあるところが出火源となった例が多いこと、通信が途絶したことで不安が増幅されたこと、ここなら大丈夫と思ってもいつの間にか火に包まれてしまったこと、昨日までの文明が跡かたもなく消え失せて巨大な喪失感を覚えたこと、見知らぬ者同士が自然にお互いにいたわり助け合ったこと、西の夕空に藍色の富士山が浮かんでいたこと等々・・・。
 これらの惨事が、いずれは関東にもやってくるであろう大地震において繰り返されないことを祈るばかりです。
本書の柱としてもう一つ収録したのが、寺田寅彦の一連の地震関係のエッセイです。
「天災は、忘れた頃にやってくる」の言葉で知られる寺田寅彦の地震・津浪関連の随筆を7編収録しました。今回の東日本大震災を経験した今、寺田の文章は全く色褪せないどころか、今回の震災のことを語っているのではないかとさえ錯覚します。「自然は過去の習慣に忠実に、執念深くやってくる」「(天災を忘れる人間は)鉄砲の音に驚いて飛び立った海猫が、いつの間にか戻ってくるのと本質的に変わりがない」「20世紀の文明という空虚な名をたのんで、安政の昔の経験を馬鹿にした東京は、大正12年の大地震で焼き払われた」「誰の責任と仔細らしく咎め立てするよりも、事故の経過を現場について詳しく調べ、次の設計の改善に資するのが何より大切」「科学的常識は、事に臨んで省察の機会と余裕を与え、文化的市民として恥辱を晒すことなく済む」等々、科学者らしい警句が多数散りばめられています。
朗読オーディオブック『大正12年関東大震災―作家たちの体験録8編』、田中貢太郎・高山辰三『関東大震災 見聞録、修羅の巷に立つ』との併聴をお薦めします(CDはAmazon、mp3版はitunes-store等で販売)。

文士達が語る「蕪村と芭蕉」-七人の文士による十編 響林社文庫

与謝蕪村は、芭蕉、一茶と並ぶ代表的俳人で、俳画の創始者でもあります。蕪村は芭蕉以降、次第に独創性を失った当時の俳諧を憂え、写実的で絵画的な俳諧を確立しました。近代になり再評価されたのは、正岡子規によるもので、新聞『日本』の記者だった子規は、芭蕉の神格化を否定し、蕪村を高く評価する連載記事を掲載し、大きな反響を呼びました。それが『俳人蕪村』です。萩原朔太郎も、蕪村に傾斜し、蕪村評論として名高い『郷愁の詩人 与謝蕪村』を書いています。後世に影響を与えたこの2編を中心に、7人の作家が、蕪村と芭蕉に関連して述べた10編を収録しました。

【収録作品】
郷愁の詩人 与謝蕪村(萩原朔太郎)
月の詩情(萩原朔太郎)
俳人蕪村(正岡子規)
芭蕉について(宮本百合子)
芭蕉(島崎藤村)
芭蕉雑記(芥川龍之介)
続芭蕉雑記(芥川龍之介)
枯野抄(芥川龍之介)
天狗(太宰治)
松島に於て芭蕉翁を読む(北村透谷)

月刊青空文庫2016年3月号 (インクナブラPD)

 本書は青空文庫(あおぞらぶんこ)に二〇一六年三月に公開された作品を集成したものです。青空文庫には著作権が消滅した数多くの作品が掲載されていますが、すべてがKindleで読めるわけではありません。本書では追加された作品を月ごとにまとめることで、青空文庫の作品をタイムリーにKindleでご覧いただくために企画しました。
 掲載順は、作家の名前(ユニコード順)で並べています。また同じ作家の作品は分るものに関しては、発表順で並べています。二〇一六年二月号では、著者数一六名、作品数は四六作品となります。それぞれの作品のタイトルは実際の書籍と同じようにするために、作品のタイトルに1ページを割いて、タイトルはページのセンターに配置してあります。

 作家・著者、作品についての詳しい情報を求められる場合は、テキストを選択します。インターネットで検索したり、Wikipediaに掲載されている場合は、Kindleの内部プラウザでそのままアクセスいただけます。

掲載した作家と作品は次のようになります。

・サキ Saki
  第三者
・デカルト Renati Des-Cartes
  省察
・伊藤 野枝
  書簡 大杉栄宛(一九一六年五月三一日)
  書簡 大杉栄宛(一九一六年六月一日)
  書簡 大杉栄宛(一九一六年六月六日)
  書簡 大杉栄宛(一九一六年六月二二日)
  書簡 大杉栄宛(一九一六年七月一五日 一信)
  書簡 大杉栄宛(一九一六年七月一五日 二信)
・岡本 かの子
  真夏の幻覚
  窓
・蒲原 有明
  七月七日
  創始期の詩壇
・宮本 百合子
  日記 一九二九年(昭和四年)
・江戸川 乱歩
  心理試験
  日記帳
・佐藤 春夫
  『忘春詩集』に
・正岡 容
  大正東京錦絵
  東京万花鏡
・西村 陽吉
  夕がたの人々
  遥かなる憧憬
  青い服の列
・石川 欣一
  可愛い山
・蔵原 伸二郎
  自序にかえて ──読売文学賞受賞の言葉──
  狐
  岸辺
  五月の雉
  秋
  足跡
・谷崎 潤一郎
  覚海上人天狗になる事
  紀伊国狐憑漆掻語
  少将滋幹の母
・中谷 宇吉郎
  雪の化石2
  南極・北極・熱帯の雪
・梅崎 春生
  風宴
  日の果て
  魚の餌
・野村 胡堂
  銭形平次捕物控 〇三八 一枚の文銭
  銭形平次捕物控 一三〇 仏敵
  銭形平次捕物控 一三一 駕籠の行方
  銭形平次捕物控 一四六 秤座政談
  銭形平次捕物控 一四七 縞の財布
  銭形平次捕物控 一四八 彦徳の面

 本文フォントは明朝体を指定しておりますが、明朝体が搭載されていないデバイスでは、本文フォントは明朝体で表示されないこともありますので、ご了解ください。

 なお、収録した作品の中には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を掲載しています。

大正文学小説大全

(第二版について)2013.11.30

1、レビューをいただいた点を考慮し、見出しを工夫してKindleの「移動」メニューから直接、各小説に行けるようにしました。
2、作家の紹介文を追加しました。各作家の一番最初の小説の前に置きました。

(大正文学小説大全について)

大正時代とその文学

 一九一二年に明治天皇が崩御し、時代は大正時代に入ります。大正初期には、夏目漱石、森鴎外の二文豪は積極的に大作を発表し存在感を示しました。
 一九一四年にヨーロッパで勃発した第一次世界大戦は、日本の経済に異常な好景気をもたらしましたが、一方では国内の労働者の生活は著しく困窮に陥り、労働不安が社会の大きな問題となって来ました。また大正デモクラシーという民主主義的風潮が広まりました。この指導的理論として隆盛をきわめたのが吉野作造の唱えたいわゆる民本主義でした。文学においても、白樺派を中心として広く人道主義の作品が書かれました。白樺派の主な作家としては、志賀直哉、武者小路実篤、有島武郎、有島生馬などが挙げられます。また、永井荷風や谷崎潤一郎は耽美派と呼ばれ、官能美・感覚美に溢れる作品を書きました。
 理想主義的な白樺派に対し、雑誌「新思潮」によって理知的な作品を発表した新思潮派が現れましたが、その代表的存在が芥川龍之介です。芥川は夏目漱石の弟子でもあり、鋭い知性で作品を構築し、一躍文壇の寵児として数々の優れた短編小説を書きました。また「私小説」「心境小説」と呼ばれる我が国独自の小説が生まれたのもこの時代です。
 また大正末期にはプロレタリア文学が起こり、社会運動の広がりとともに大きな影響力を持つようになりました。小林多喜二や葉山嘉樹、宮本百合子などが優れた小説を書きました。しかし、プロレタリア文学は政府の厳しい弾圧もあり、昭和初期には姿を消してしまいます。 
 この作品集には、「羽鳥千尋」をのぞき青空文庫より以下の大正文学の傑作小説を年代ごとに分類して五十二編収録してあります。(一部明治四十五年のものも入っています。改元による。)

大正元年(一九一二年) 
 興津弥五右衛門の遺書(森鴎外)
 かのように(森鴎外)
 羽鳥千尋(森鴎外)
 妾宅(永井荷風)

大正二年(一九一三年) 
 阿部一族(森鴎外)
 行人(夏目漱石)

大正三年(一九一四年) 
 こころ(夏目漱石)
 堺事件(森鴎外)
 大塩平八郎(森鴎外)
 
大正四年(一九一五年) 
 あらくれ(徳田秋声)
 羅生門(芥川龍之介)
 道草(夏目漱石)
 雁(森鴎外)
 山椒大夫(森鴎外)
 ぢいさんばあさん(森鴎外)
 最後の一句(森鴎外)

大正五年(一九一六年)
 鼻(芥川龍之介)
 芋粥(芥川龍之介)
 明暗(夏目漱石)
 高瀬舟(森鴎外)
 渋江抽斎(森鴎外)

大正六年(一九一七年)
 カインの末裔(有島武郎)
 戯作三昧(芥川龍之介)

大正七年(一九一八年)
 生まれいずる悩み(有島武郎)
 小さき者へ(有島武郎)
 蜘蛛の糸 (芥川龍之介)
 地獄変(芥川龍之介)
 
大正八年(一九一九年)
 性に眼覚める頃(室生犀星)
 或る少女の死まで(室生犀星)
 子をつれて(葛西善蔵)
 魔術(芥川龍之介)
 蜜柑(芥川龍之介)
 恩讐の彼方に(菊池寛)
 新生(島崎藤村)

大正九年(一九二〇年)
 一房の葡萄(有島武郎)
 杜子春(芥川龍之介)
 舞踏会(芥川龍之介)

大正一〇年(一九二一年)
 溺れかけた兄妹(有島武郎)

大正一一年(一九二二年)
 幼年時代(室生犀星)
 哀しき父(葛西善蔵)
 トロツコ(芥川龍之介)

大正一三年(一九二四年)
 椎の若葉(葛西善蔵)
 日輪(横光利一)
 牢獄の半日(葉山嘉樹)

大正一四年(一九二五年)
 大導寺信輔の半生 (芥川龍之介)
 檸檬(梶井基次郎)
 城のある町にて(梶井基次郎)
 淫売婦(葉山嘉樹)

大正一五年(一九二六年)
 Kの昇天(梶井基次郎)
 ナポレオンと田虫(横光利一)
 伸子(宮本百合子)
 セメント樽の中の手紙(葉山嘉樹)

(古典教養文庫について)

古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。

1、古典として価値あるものだけを
 これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。

2、読みやすいレイアウト
 文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、Kindleはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。また索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
 青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。

3、美しい表紙
 プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。

4、スピーディーな改版
 紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。

5、手に入れやすい価格
 「価値ある古典こそ低価格で」のモットーから、古典教養文庫は、一番高い物で300円で、そのほとんどが100円となっています。